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1 アコーディオンって、なぜ心地いいのですか?
アコーディオンの修理と調律について、実際に行っている概要、スムースに行う工夫、関連する情報、考え方をご案内します。
楽器のなりたちや機能、調整、不具合の原因などを理解していただくことで、より豊かなアコーディオン・ライフが実現できると信じています。
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アコーディオンが注目される背景について。
1)アコーディオンがなぜ注目されるか、について。
アコーディオンは第二次ブームの予兆があります。第一次が1950年すぎでしたからちょうど半世紀たっています。
そのアコーディオンの楽器としての特長は何でしょうか。
①メロディ部(右)と伴奏部(左)が一体になった楽器だということ。つまり1人でメロディも伴奏も一緒に、あるいは独立して行うことができる。
②65音域(41鍵盤ピアノ式のHML仕様)あります。 ピアノの88鍵盤に迫る広い音域です。 クロマチックボタン式では79音域もある楽器があります。
③左のボタン1つでコード(和音)がかんたんに弾ける。本来コードは重音で1つのボタンでは弾けないものが、アコーディオンでは可能です。
④ミュゼットトーン(中音域の2重リードセットによる揺れる音)やオクターブ違いのユニゾン(同名音)の和音が弾ける他の楽器に無い、まれな機能を持っている。
⑤ピアニッシモからフォルテまで、電気しかけ無しに音量の拡大、減少 が可能(ピアノやギターではできない機能)
⑥広い音域の中で、ある音域をスイッチで取り出せる。
単一で鳴らしたり、複合で鳴らしたり音質を変えることができる。
(アコーディオンの豊かな音色、情感はこの変幻自在な音の取り出しにもあります)
2010.1.28 NHK総合「生活ほっと」でM.ジャクソンの人気の秘密の報道のなかで、
M.ジャクソンが2つの際立った特長を持った声の持主だと、分析報道されました。
その1つは7つの異なる声の持ち主だということ、2つ目は高音域でビブラートがかかる、
というものです。実は、アコーディオンも全く同じ特長を持っています。
スイッチで変えられる音質(3セットリードで7種、4セットリードでは11種)、ビブラートはミュゼットトーン
に代表されるように、アコーディオンの特長そのものです。
M.、ジャクソンの歌う ヒール・ザ・アース もそうですが、安らぎのある音楽に共通する
特長だと思われます。
⑦何といっても「持ち運べる」、聴き手の目の前まで近づいて演奏できる。
(ケイタイ性は何よりの強みです)
⑧音量が大きい。
⑨質感のある音色(振動源のスチールリード)の倍音特性と、本体で共鳴するふくらみのある音色、低音から高音まで豊かな音域などで、情感を細やかに表現できます。
⑩環境にやさしい楽器だということ。
手入れのよいアコーディオンは40年、50年立派に活躍します。時間がたつにつれてリードの振動が滑らかに作動し、楽器本体も共鳴しやすくなります。この長期に使用できる点が大きいのです。使われる材料も大半が木材で再生可能な資源。若干のアルミニウムと鉄、セルロイドを使用します。重要なことは電源不要であらたにエネルギーを消費しません。
⑪いやし、いやされる音色。
(ストレスの多い現代でアコースティックな音色は電子系音楽に比べこころを癒すという方が多い)。
実際、アコーディオンのMリード(クラリネット:中音域)は女性の声と類似 ~ 母親の子守唄に似ている~ といわれています。
また、精神的に疲れのある状態においては「同質の原理」に基づく音楽療法が有効であるといわれます。
つまりストレスでいっぱいになったときは、自分の感情を溜め込みすぎないで、ある程度吐き出す(カタルシス)ことで、荒らぶるこころが少しずつ平穏に戻っていくものです。
そのとき音楽が有効に働くことはご存知のとおりです。
その音楽は、その方の気分と「同質である」こと。アコーディオンは情感豊かな音色で、硬軟さまざまな音色が出せるため、弾き手のこころをそのまま移すことのできる楽器めずらしい楽器です。
こういった特長を理解しながら、アコーディオンの内部に入っていきましょう。

作業場の目の前に咲く 花ゆずの白い花。天使のようです。
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