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3 修理ルポ~ C) リード革を貼る
3)リード革
アコーディオンが音を出すのは、リード(河原に生えるアシの意味。この茎を削ってオーボエなどの
楽器の振動板にしたことから、広くリード=簧と呼ばれる)がジャバラで起こされる風の力で
振動するからだ。風の力をムダなく音に変えるのがリード革で、風の流れの逆支弁の機能を果たします。
表のリードが鳴る時は、革がぴったりしまって、風力をリードに集中。
裏のリードが鳴る場合も、裏に貼った
革が働きます。
リードごと適応するリード革(さぶた革)がある。プラスチック革(バルブ)も同様である。 上
長いリードにはそのサイズに革を切って準備する。
裏(バックスキン)の方向をみて、根もとを下(リードの鋲のあるほう)にして貼る。

糊はどんなものを使うか。
以前はセラックをゆせんで溶いて使うことが多かったようだ。
イタリアではColmanteというべたべたの粘着性のある液があるが、
揮発しやすく、固くなって使いづらい。
私は、G17 (コニシ)とリードワックスを共用している。


低音域から、1オクターブ前後は革のもどりを柔軟にするためのブースター
ピンをつける。
当然ながらリードの内側(弾く時の音でいえば、ジャバラを引いたとき
のリード)にも同様に革を貼っていく。
これはかなり慣れが必要だ。
貼ったあと、チューニングベローなどで音を出して、異音のないことを
確認しながら、貼っていく。
(革の方向がそれるとプッという音や、とぎれ音が出てくる)

プラスチック革はブースターピンのかわりに、1枚、2枚の重ねがあるため、
作業は早くできる。
よくいただく質問で、本革とプラスチックとどう、違うのか?
プラスチックは安物で本革は高級品か?
一般論だが、接地(弁がもどったとき)の際、プラスチック系は「カシャ」と
いうような乾いた音がわずかに出てくる。本革はこれが少ない。
ただ、経年の安定性でいえば変化しにくい、プラスチックが有利で、
最近の機種はかなりプラスチック系が優勢になってきている。
ベース部の最初のオクターブ、2つ目のオクターブには革のほうが具合が
いいようだ。(下)
実際、いい革が入手しずらい、という事情がイタリアにもあるようで、
環境問題からもプラスチックが使われる傾向がつよい。

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